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馬頭琴ナーダム。

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7月11日土曜日、札幌で行われた、馬頭琴ナーダムに参加してきました。
ナーダム、とはモンゴル語で『お祭り』という意味です。



嵯峨さんという馬頭琴界(?)では有名な方の主催です。のどうたの会事務局のサイトを見てみて下さいね。
嵯峨さんのお弟子さんがたを助教に、馬頭琴体験教室が開かれました。


最初は楽器の説明から。

馬頭琴は、二弦の楽器です。馬の毛から作られた弦と弓、
湿気の多い日本ではナイロン弦のも。
二つの弦の音の差は…顔は…木の箱のボディーは内モンゴルのとモンゴル国の
とは違って…などなど。

そしてまずは二本の弦を一緒に鳴らしてみよう→一本ずつ→ちょっとリズムを刻んで
→弦の押さえ方を。

馬頭琴の弦は、さおからかなり高いところにあるので、ギターやチェロなど
のように弦を上から押さえるのではなく、横から…弦に対して垂直方向に、
しかも人差し指と中指は指を折りまげ(もちろん関節で!曲がる方向に!)
爪の根元の肉あたりで押さえて音を決めます。

そして薬指と小指は指先で。しかも内弦を弾くときには小指だけは外弦の下を
くぐり抜けて押す!

…って私の表現の稚拙さもありますが『なんのこっちゃ』ですね。
皆さん機会があれば馬頭琴の演奏会にぜひ足をお運びになって
お確かめ下さい(^_^)



そしてそして。

ちょっとした合奏も。参加者が2グループに分かれて、違う音、動きのフレーズを弾く…
それを合わせると和音進行になるのですが…その和音進行をひたすら続けていると
ちょっと意識が飛びそうになる(私だけかも?笑)

…ひたすら弾き続けていると、なんだかちょっとずつ慣れてきてそれなりに音が安定?
してきたな~なんて感じてきます。

するとそんなところに嵯峨さんがアドリブでメロディーを差してきてくださって…
伴奏的な私たちが音量を下げられれば良かったのかもしれませんが、ひたすら
大音量ギコギコ!してしまいました。



体験教室の後は語りと馬頭琴の演奏で馬頭琴伝説を。
日本の国語の教科書で有名なスーホの白い馬、じゃないお話しもあるんです。

うちを遠く離れて戦場に赴いた歌の上手な若者、戦地で素敵な女性と知り合い
恋に落ち。でも戦が終わり帰らねば…この恋も終わり?とその時彼女は一頭の
馬をくれる、『この羽の生えた馬に乗れば帰ってこられる、でも見つかっては
いけないからあなたのうちの近くには繋がないで』…もちろん若者は本妻のもとに
帰ってからも夜な夜な彼女のもとに馬で通う…あるとき妻に馬が見つかり
羽を切られた馬は命も落としてしまう…
失意の若者が馬の亡骸を使って楽器を作る話し。



いつもこの話しを聞く度、『嫉妬深い本妻』の私は『私も馬の羽を切る…
(か高値で売る!戻ってきたらまた売る!)』

『これがその本妻が羽を切ったハサミです』なんて観光地に置いてあったり
しないのかな…日本ならありそうな(笑)

余談でした。



お話しの後は演奏会。嵯峨さんとたなかたかこさんのデュオ『野花南』の演奏に続き、
嵯峨さんとお弟子さんがたの合奏、お弟子さんのソロやデュオなど、曲もいろいろ
工夫されていて刺激になりました。

お弟子さんはお客さんと近かったこともあり緊張された方も…私も一緒にドキドキ
してしまいました。私などは、ソロで弾くくらいならハダカになったほうがいい!
(もちろん大したハダカじゃありません、)くらいな自意識過剰ぶりでして…
皆さんこうして人前で弾かれているだけでエラい!と思ってしまいます。
私が以前習っていた朝日カルチャーセンター新宿の、横田和子先生のお教室の
発表会もいつかできたらいいな~とは思ってはいましたが、…こんな遠く(笑)に
来てしまいました。改めて、横田先生のお名前を出して弾いて、先生のお顔を
汚してはならねえ!とコソ練に励む所存です(→誰へのメッセージだか 笑)


このイベントには実はダンナも連れて行った…
私のオルティンドー(モンゴルの歌)の師匠三枝彩子先生の歌や馬頭琴の演奏も
いくつも聞いているダンナは変に耳が肥えてしまったらしく、『やっぱり難しいんだなぁ~』
とコメント。そうだよ難しいんだよ~!でも楽しいんだ(^_^)
ってことで、楽しい週末でした~♪

by dimanamana | 2009-07-15 18:56 | 楽しいこと。  

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